「わたしらしく、愛される。」を叶える第一歩は“肌の仕組み”を知ること。表皮・真皮・皮下組織の3層構造から、ターンオーバー、NMFや皮脂膜、汗腺と皮脂腺、肌のpHと主な機能までをコンパクトにまとめました。
目次
- 肌の3層構造と厚みの目安
- 表皮|角層とターンオーバー
- うるおいを守る仕組み(NMF・皮脂膜)
- 真皮|コラーゲン・エラスチン・線維芽細胞
- 皮下組織と毛細血管
- 皮脂腺と汗腺(エクリン腺/アポクリン腺)
- 肌のpHとバリア機能
- 肌がもつ6つの主な機能
- まとめ|今日からできるセルフケア
- 参考文献
1. 肌の3層構造と厚みの目安
ヒトの皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層。全身平均の厚さはおよそ約2mm前後(部位差あり)。皮膚は体を外界の刺激から守り、見た目の美しさにも直結します。
- 表皮:もっとも外側。角層を含み、肌の見た目・手触りに直結
- 真皮:ハリ・弾力を作る“土台”。コラーゲン・エラスチンが主役
- 皮下組織:主に脂肪細胞。衝撃のクッションと体温保持に貢献

2. 表皮|角層とターンオーバー
表皮はおもに基底層 → 有棘層 → 顆粒層 → 角層の順に積み重なっています。基底層で生まれた細胞が少しずつ押し上げられ、角層に到達。その後は垢として自然に剥がれ落ちます(落屑)。
- 基底層:新しい角化細胞を産生。メラノサイトもここに存在
- 角層:およそ10〜20枚の角質細胞がタイル状に並ぶ “最前線のバリア”
- ターンオーバー:基底層→角層まで約2〜4週間、表皮全体では約3〜6週間が目安(年齢・体調で変動)
3. うるおいを守る仕組み(NMF・皮脂膜)

角層のうるおいはNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)、そして表面の皮脂膜の3点セットで守られます。
- NMF:角層細胞内にある水溶性の保湿成分群。アミノ酸・PCA・乳酸塩などが中心で、水分をつなぎ止めるスポンジ役。
- 細胞間脂質(セラミド):角層細胞どうしを埋める“ラメラ構造”。水分の蒸散を防ぐキモ。
- 皮脂膜:皮脂と汗が混ざってできる薄い保護ベール。弱酸性を保ち、外的刺激から肌を守る。
乾燥・ゴワつき・敏感感は、この3者のバランスが崩れているサイン。洗いすぎと紫外線は大敵です。
4. 真皮|コラーゲン・エラスチン・線維芽細胞

真皮は肌のハリ・弾力を司る層。網目状に張り巡るコラーゲンの線維、その間をつなぐエラスチン、そしてそれらを生み出す線維芽細胞(ファイブロブラスト)が主役です。コラーゲンとエラスチンは基質(プロテオグリカン等)と水分に満たされ、ふっくら感をつくります。
紫外線(特にUVA)や乾燥、生活習慣は真皮ダメージの代表要因。日焼け止め・保湿・睡眠・たんぱく質とビタミンCの摂取が“攻守”の基本です。
5. 皮下組織と毛細血管
皮下組織は主に脂肪細胞。体温の保持や外部衝撃のクッション役を担います。さらに、真皮〜皮下には毛細血管が張り巡らされ、栄養・酸素の供給と老廃物の回収を実施。血流の質は肌コンディションに直結します。
6. 皮脂腺と汗腺(エクリン腺/アポクリン腺)
- 皮脂腺:皮脂を分泌し、皮脂膜を形成。Tゾーンは活発になりがち。
- 汗腺:エクリン腺は全身に分布。汗で体温調節を行い、皮脂と混ざって皮脂膜を作る。アポクリン腺は腋窩など一部に分布し、成分リッチな汗で体臭に影響しやすい。
7. 肌のpHとバリア機能
健康な肌表面は弱酸性(およそpH4〜6)。弱酸性は常在菌バランスを保ち、外的刺激から肌を守るバリアの一部です。洗浄直後にアルカリ寄りになっても、通常は数時間で弱酸性へ戻ります。
8. 肌がもつ6つの主な機能
- 保護:紫外線や乾燥、物理・化学的刺激から体を守る
- 体温調節:汗と血流で温度を一定に保つ
- 感覚:温・冷・触・痛・圧などを感じる
- 分泌・排泄:皮脂や汗で老廃物の一部を排出
- 吸収:塗布薬など一部成分を取り込む(部位差・製剤差あり)
- 外観の表現:血色やきめ、ツヤなど“見た目”に反映
9. まとめ|今日からできるセルフケア
- 洗いすぎない:やさしい洗浄+ぬるま湯でNMFと皮脂膜を守る
- すぐ保湿:セラミド等の保湿で角層バリアを補強
- 毎日日焼け止め:UVA/UVB対策は真皮ダメージ予防の最短ルート
- 血流ケア:睡眠、入浴、軽い運動、たんぱく質&ビタミンC
- 周期を味方に:ターンオーバーは約3〜6週間。焦らず習慣化を
参考文献
本文は基礎知識をもとに筆者が再構成した解説です。学習に用いた資料の一例:
日本チェーンドラッグストア協会『ビューティケアアドバイザー養成テキスト(知識・技術編)』初版 2001年 ほか。
【筆者の言葉】お肌の構造を思い出しながらスキンケアしていきましょう。効果にも影響していきますよ👀🌸✨

